おっさんとヒットチャート

おっさんになると、最近の曲が分からなくなる

自分が学生だったときも、全てのアーティストを好きだったわけではないが、なんとなくの流行っている曲の全体図は把握していたし、お気に入りも多かった

年配の人が、最近の曲はよう分からんと言うのが、よう分からんかった

テレビやラジオから普通に流れてくる、このリズム、この曲調最高じゃん!この素晴らしさが分からないなんて、おっかしいなあ

時は経る

晴れておっさんになった

分からん

流行っている音楽が分からん

情報はある

今は音楽配信サービスも多いし、動画でもチェックできる

聴き放題プランに加入しているので、興味深くヒットチャートのところをクリックしてみる

アーティスト一覧がずらっと、上から下に表示される

うおっ!

サザンオールスターズくらいしか分からん

アーティスト名がカタカナだったり、接続詞で途切れていたり、やたらfeaturingしていたり、不思議な世界に迷い込んだような気持ちになる

とりあえず聴いてみるでよ

ランダムに何曲か選んでみる

・・・

・・・

・・・

感想が出てこない

気に入らないとか嫌いとかではない

感情がフラットなまま、針が動かない

こういうものが今の若者に受けているのかという、客観的な検証の眼差し

めげずに聴き込む

メロディーライン複雑!

テンポはええ!

グループ多い!

この曲、いい感じ!というのも、もちろんあった

が、全般的に、自分の音楽ではないなと感じた

そう、おっさんになったのだ

最近の曲はよう分からんと、自分が学生の頃につぶやいていたおっさんに

昔、聴いていた曲が、昭和歌謡というジャンルで一括りにされている

自分たちの時代はどんどん圧縮されていくのだろうか

まあ、最新曲に妙に詳しいおっさんよりええか

80年代のシティーポップが若い人達の間で再燃しているとも聞く

時代は巡るとも言うし、昭和歌謡に詳しいなんてイケてる!ナウい!と若者から言われる日も来るかもしれない