ホテルがボロいと興奮する

久々にビジネスホテルに泊まった

結構ボロかった

コンセントの差し込み口が取れそうなためガムテープで塞がれ、窓のロック部分は途中までしか上がらず、ギイギイと切なげな音を立てる

興奮する

フロントの女性も、営業スマイルに彩られた妙齢の麗しき女性ではなく、近所のおばちゃんがこの時間帯だけホテルの制服を着てアルバイトに来ており、回覧板を届けに来たついでのような応対であった

醤油が切れたから貸してと言えそうな雰囲気だ

枕を別のタイプに交換してもらおうと思ってフロントに行くと、現在いません、しばらくお待ちくださいとう札がかかっていた

田舎の個人店か!

朝食会場に行った時も、フロント係のおばちゃんの親戚かと思わせる女性が、エプロン姿で現れ、いらっしゃいませと声を快活に出しながら、茄子の煮浸しを補充しながら、味噌汁椀に入った一口そばが余っていたので、食べていかんかね?と声をかけてきた

興奮する!

マニュアル通りの機械のような応対より温度感があって好きだ

ボロいけど、しばらく行かないけど、潰れるなよ!

また行くよ!