添加物ぶつ
これを食べてはいけないという本を買った
古本屋の100円の棚に平積みされていた
パラパラとめくり、安いからいっかとレジに持っていく
原材料表示を見なさい
こういうものが入っていたら危険ですよと
買ったり、口にしてはいけませんよと
なるほど
なるほど
食品添加物って、結構たくさん存在するんだなと思った
見栄えや彩りを派手にしたり、保存期間を長くしたり、廉価で味わいを出したりするために、様々なものが加えられている
これまで、無意識に食べてきたものも多い
だが、おれはこの本によって、食の意識が変わった
早速スーパーに行き、めぼしい食品を手に取り、素早く裏返して成分表示を見る
商品のおもて面に、買わせたくなるような惹句が書いてあっても、通用せんぞ
俺はもう裏を見てしまう人間に変わったのだ、ふふ
ふふふ
ふははは!
ふはははは!!
・・・
何も買えなかった
買おうとした食品すべてに、これは口にしてはいけないと書かれていた添加物が入っていたのだ
違うスーパーを当たってみるも、結果は同じ
添加物にこだわりすぎると、買い物難民になることがわかった
どうしたものか、と知り合いに後日、聞いてみる
「添加物避けようとすると、買うものなくならん?」
「そうですね〜、あまりに厳密に考えると、マジで選択肢なくなってきますよ」
「やはり!」
「それこそ、お中元とかお歳暮とかの贈答用レベルの食材買うことになっちゃいますね」
普段の買い物がお中元!
日常のショッピングがお歳暮!!
なんたるブルジョアライフ!
「まあ、ほどほどにした方がいいと思いますよ、知らないで選ぶのと、知ってて選ぶのとはまた違うと思いますし」
ナイスアドバイスだ
白か黒かの極端思考だから、ほどほどにしていくのが難しい
ぎっりぎりやで!!