飲み会に行きませんか?行きません

飲み会はに苦手だ

考えうるありとあらゆる、それっぽい理由を引き出して逃げる

そんな飲み会嫌いなおれが、20代前半の若かりし頃の話

当時、文章教室なるものに通っていた

マスコミを受けよう、そのためには文章を学ばねばと申し込んだ

初日の講義中、すいません、この紙を回していってくださいと後ろの席の人に声をかけた

授業には男女合わせて20人くらいが参加していただろうか

なかなか魅力的な集団に見えた

よし!おれが幹事になり飲み会を開こうではないか

終わってからだと全員に声かけにくいし、よしっ、紙を回していこう

よかったら終了後飲みに行きませんか?参加できる人は名前を書いてください

ノートから切り離した紙に書いて、みんなに回していく

授業そっちのけで、その紙が今どのあたりを回っているかが気になった

しばらくして、紙が手元に戻ってくる

誘っていただいてありがとうございます!

自分も飲みに行きたいなと思ってました!

考えてることが同じだったんで嬉しいです!!

そんなことが書かれていた

と、思い込んでいた 

一瞬、目がかすむ

最初の人にまわした時と何も変わっていない

白紙

白紙ったら白紙

希望者ゼロ

参加者皆無

東京砂漠

今、考えてみると、さっき初めて顔を合わせて雑談すら交わしてなく、何の関係性もできていないのに飲みに行く方がどうかしているが、当時は、なんでじゃー!都会はなんてドライなところじゃー!と思っていた

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飲みに行きませんか?

行きません

の流れは、なかなかヘビーなものがある